大会・イベントを運営する際に欠かせないのがトーナメントツール。
YMSBではstart.ggとの連携が可能となりました。start.ggはできることが多くて難易度が高いのですが、大会・イベントでstart.ggを使っておられるのであれば、強力な味方になってくれるはず!
以下、start.ggとの連携について説明していきます。
ここではstart.ggそのものが何かという説明は省略します。
ご存じないという方は、以下サイトをご参照くださった方が話が早いでしょう。トーナメントを管理できるサイトです。(これはSF6 CPT World Warrior 2024 #4のTop8です)
start.ggとの連携でできること
ではどんなことが連携できて、どういうメリットがあるのか。
start.ggを使っている場合、以下3つの点で便利になります。
試合カードから対戦選手名の取得できる
YMSBコントローラーから、start.ggのトーナメント表にある対戦カードのアルファベット(下図の赤枠で囲ったもの)を指定することで、対戦者名が取得できます。
手入力で対戦者名を入力する手間が省けます。
試合結果の報告をYMSBから直接送信できる
試合終了後、勝敗とスコア情報をstart.ggに報告する必要があるのですが、これをYMSBコントローラーから直接、ボタン一つで行うことができます。
ただしスコアの修正はYMSBコントローラーからはできませんのであしからず。
大会終了時の上位8名ランキングを取得できる
大会の全対戦カードが終了した際、上位8名のランキング情報を取得することができます。
YMSB4.3から上位8名のランキングを表示する機能が実装しておりますので、そちらに反映されます。
ランキング表示をする方法についての詳細は、下のページをご参照ください。
start.gg連携の前準備
start.ggと連携するために、以下2つの準備が必要です。
start.ggのアカウント取得
ここではこの手順は割愛します。
こちらのサイトで詳しく説明されていますので、ご参考まで。
start.gg APIトークンの作成
start.ggのアカウントを取得できたら、次はAPIトークンというものを作成します。
要はstart.ggにアクセスするためのパスワードみたいなものです。
まずはstart.ggのトップページから左下のアイコンをクリックし「Developper Settings」を選択しましょう。
続いて、トークンの作成です。
開発者向けの設定で「Personal Access Tokens」から「新しいトークンを作成」をクリックしましょう。
するとトークン名を設定する画面に遷移します。
適当な名前にして「保存」をクリック。
例では「YMSB_TEST_01」としていますが、名前は何でもOKです。
これでトークンは作成されました。内容をコピーして、どこかテキストなどに保存しておきましょう。
YMSBとstart.ggの連携方法
いよいよYMSBとstart.ggとの連携です。例ではYMがテスト用に作成したイベントを使っています。
実際にはご自分で作成されたイベントに対して連携するようにしてください。
start.gg APIトークンとイベントURLの設定
YMSBコントローラーにstart.gg APIトークンとイベントURLを設定します。
通常の「Init」を終えてから「Config」タブにある「-Start.gg 設定-」の欄を埋めていきましょう。
アクセストークンは先ほど取得して保存しておいたトークンを入力してください。
イベントURLはstart.ggのイベントのページのURLを入力してください。
URLの形式は「https://www.start.gg/tournament/(大会名)/event/(イベント名)」です。
例1)YMのテストイベントの場合
→https://www.start.gg/tournament/api-test-02/event/api-test-02
例2)CPT World Warrior JAPAN #4の場合
→https://www.start.gg/tournament/world-warrior-2024-japan-4/event/street-fighter-6
下の画像の赤矢印のようなイベント名をクリックすると表示されるURLをそのままコピーしてくればOKです。
試合カードから対戦選手名の取得
ではまず試合カードから対戦選手名を取得してみましょう。
コントローラーの「Main」タブの「Get from Start.gg」ボタンを押してください。
続いてその横にある「Phases」や「PhaseGroups」から、取得したいグループを選択しましょう。
例では「Phases」に「Bracket」、「PhaseGroups」に「A1」を選択しています。
そして「Sets」をクリックすると、下画像のstart.gg上でいう、赤枠で囲った試合カードを指す矢印が青色のものが選択できるようになっています。(対戦カードが決まっていて、かつ対戦が未実施のもの)
「Sets」の設定をすると、対戦者名がコントローラーに反映されます。
「UPLOAD」を押してスコアボード側に表示させましょう。
試合結果の報告
試合が終わったら、表示していたスコアをそのままstart.ggに勝敗報告できます。
スコアを設定し終わった状態で「Report to Start.gg」ボタンをクリック。これだけ!
大会終了時の上位8名ランキングの取得
こちらについては下記ページをご参照ください。
難易度は高いものの便利なトーナメント連携機能
start.ggとの連携について説明しました。
日本国内ではstart.ggのシェアは少なく、多機能過ぎて扱うには難易度が高いのですが、連携機能自体は便利なので使いこなすことができれば運営の負担減になることでしょう。
ご不明な点やご要望などありましたら、遠慮なくYMのX(Twitter)までご連絡ください