YMSBの遠隔操作(ver2.4以降)

従来まで配信者がスコアボードを操作していましたが、配信者のYMSBを別のPCやスマホから操作することが可能になりました。
つまり「配信者」と「YMSBを操作する者」に作業を分担することができ、操作する側がYMSBのコントロールを行うことで、配信者がYMSBの操作をする必要がなくなるので、OBSの操作や実況などに専念することができるようになります。

本ページはYMSB2.4~3.0.1までの遠隔操作について解説しています。
YMSB4.0β以降は下記ページをご参照ください。

YMSB遠隔操作の概要

YMSB遠隔制御のざっくりとしたイメージ。Googleドライブを介して間接的に操作する形です。

YMSBの遠隔操作は、操作する側が配信者のPCを直接操作するわけではありません。Googleドライブというクラウドサービスを利用して間接的に操作する形となっています。

操作する側はGoogleスプレッドシートで作成されたコントローラーを使って操作し、Googleドライブ上にデータを作成します。そのデータを配信者側のYMSBが取得し、配信者側のYMSBにデータを反映させます。
Googleドライブを利用するので、配信する側と操作する側が離れていても問題ありません。さらにはGoogleスプレッドシートはアプリがありますので、スマートフォン・タブレットといった携帯端末でも操作が可能です。

YMMSB遠隔操作のメリット・デメリット(注意点)

メリット

  • 配信者・YMSB操作者と作業分担できる
  • スマホからも操作可能
  • 問題が発生した場合はローカル側に操作を切り替えることが可能

デメリット

  • 事前準備の手順が多く、導入の難易度が少し高い
  • コントローラーのレスポンスが若干遅い
  • 配信者・操作者との連絡手段(Discord、LINEなど)が必要

後でも触れますが、導入の際にGmailアカウントが必要となる他、セキュリティ警告が1度だけ表示されます。などなど、導入までの準備がちょっと面倒くさいが、逆に言えば導入さえしてしまえばかなり便利な機能だと思っています。導入手順については次の項目からご紹介します。

YMSB遠隔操作の導入手順

操作する側の準備

Gmailアカウントの取得

未取得の場合は、まずGmailアカウントを取得してください。下のページからどうぞ。

Google アカウント
Google アカウントで情報、アクティビティ、セキュリティ オプション、プライバシーの設定を確認、管理することで、Google の利便性を高めることができます

(スマホ・iPhoneの場合)アプリを取得

Androidスマートフォンの場合はGoogle Playから、iPhoneやiPadの場合はApp StoreからGoogle スプレッドシートのアプリを入手してください。

Google スプレッドシート - Google Play のアプリ
Google スプレッドシートは Google Workspace に含まれるサービスで、オンライン スプレッドシートの作成と編集が可能です。
‎Google スプレッドシート
‎Google スプレッドシート アプリでは、スプレッドシートの作成、編集、共同編集が可能です。このアプリには次のような特長があります。 * 新しいスプレッドシートを作成したり、既存のスプレッドシートを編集したりできます。 * 他のユーザー...

YMSBコントローラーをコピー

下のURLでYMSBコントローラーを公開していますので、一度開いてください。

Update your browser to use Google Drive, Docs, Sheets, Sites, Slides, and Forms - Google Drive Help
You need a supported web browser to use: Google Drive Docs Sheets Sites Slides Forms Learn what a browser is, which
こんな感じの画面のはず!

ファイルを開いたら「ファイル」→「コピーを作成」を選択してください。

すると「ドキュメントをコピー」という画面が表示されるので、任意の名前にして「コピーを作成」をクリックしてください。

これで、操作する側のGoogleドライブにYMSBコントローラーのスプレッドシートがコピーされました。以降はこのスプレッドシートを使って作業します。

ここで必ず、コピーしたYMSBコントローラーを閉じて再度Googleドライブから開いてください。

YMSBコントローラーのスプレッドシートIDをコピー&ペースト

まずは「スプレッドシートID」をコピーします。
スプレッドシートIDは[W1]セルに記載されていますので、右クリックからコピーか、Ctrl+Cでコピーしてください。

スプレッドシートIDは自動的に表示されています。

次に用意されたプログラムに貼り付けます。
「拡張機能」→「Apps Script」を選択してください。

そして「JSON取得.gs」を選択すると、コピー先のプログラムが表示されますので、下の画像を参考にペーストしてください。

Google Apps Scriptのデプロイとアクセス権の承認

続いてデータの取得ができるように、Googleドライブ上に常駐させるプログラム(WebAPI)を作成する「デプロイ」を行います。
画面右上の「デプロイ」から「新しいデプロイ」を選択してください。

すると下のような画面が表示されますので、まず歯車のアイコンをクリックし「ウェブアプリ」を選択。その後「アクセスできるユーザー」を「全員」に指定して「デプロイ」をクリック。

続いてアクセス権の承認を行います。

ちなみにこのアクセス権の承認は
「このウェブアプリのURLを知っている者は、YMSBコントローラーのスプレッドシートにアクセスしてもいいですよ」
という許可を出すための手順です。

新しく表示された画面の「アクセスを承認」をクリックしてください。

Gmailアカウントの画面が表示されます。
もし英語で表示されている場合は日本語に表示を切り替えましょう。画面左下に言語切り替えのタブがあるのでクリックし「日本語」を選択してください。

無事に日本語になったところで、取得済みのGmailアカウントを選択してください。

ここで警告が表示されます。
これは「Googleが知らないアプリがアクセス権を求めてますよ」という警告で、画像では隠しているメールアドレスは、最初に取得したGmailアカウントになっているはずです。
プログラム自体はYMSB遠隔操作にしか利用しないものになっていますので、安心して「詳細」から「YMSB_control(安全ではないページ)に移動」をクリックしてください。

そしてアクセス権の許可のページが表示されますので「許可」をクリックしてください。

しばらくすると「新しいデプロイ」の画面に戻ってきます。
デプロイが完了するとウェブアプリのURLが表示されますので、赤く囲った「コピー」をクリックして最後に「完了」を押してください。
このURLは後述する「配信する側の準備」で必要です。配信担当の方に伝えてください。

配信する側の準備

操作する側に比べて配信側の準備は簡単です。
まずはYMSB2.4以降をダウンロードし、導入してください。ここまでは従来までのYMSBとまったく同じです。もしわからない場合は下のページを参考に導入してください。

Ver2.5以降の場合

導入後のコントローラーの「Config」タブに「遠隔操作」および「遠隔操作のWebAPI」の欄がありますので、以下のように設定した上で「UPLOAD」を押してください。

遠隔操作:する
遠隔操作のWebAPI:先ほどコピーしたウェブアプリのURL

遠隔操作用コントローラーの挙動について

タブの移動

タブの移動は画面右上のチェックボックスで行います。
ただし、この機能はスマホ・iPhoneでは利用できないので手動で画面を上下に送ってください。

ルーザーズ表示・団体戦メンバーの敗退表示

チーム名や各メンバー名の横にあるプルダウンメニューで操作します。
「not Lose」が生存、「Lose」が敗退を意味します。

対戦中メンバー表示

「Player Another Name」欄の横のプルダウンメニューから操作します。
「対戦中」または「チーム」でPlayer Another Nameの欄を表示し、数字はメンバーを表示します。

団体戦のライフ設定

通常版コントローラーと同様「Config」タブの「Max Member Lives」から設定でき、個別の増減は各メンバーのコメント欄の横のプルダウンメニューから設定できます。

CSVファイルから読み込み

スプレッドシートの「csv」タブがCSVファイルに該当します。
通常版と異なるのは、CSVファイルの後に「Load CSV」ボタンを押すといった読み込み動作が不要なことです。「csv」タブに入力した段階でオートコンプリート・オートフィルに対応します。

使い方次第でさらに便利なYMSB遠隔操作

前述の通り配信者と操作者というように担当分担が可能になる他、シングルウィンドウでの配信でもスマホで操作可能なので、PC側はウィンドウ操作の必要がなくなります。またコントローラーの共有権限を変えることで、複数人によるスコアボード操作も可能となります。

ここに記載した使い方以外の利用方法もあるかもしれません。なんにせよこの機能を使って少しでもイベント運営の負担が減ることを願っています。

ご不明な点やご要望などありましたら、遠慮なくYMのTwitterまでご連絡ください。

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